「選ぶ」が「守る」に。ジャム屋さんが瓶にこだわり続ける理由。
「瓶以外のジャムはありませんか?」
時折、お客様からそんなお問い合わせをいただくことがあります。
確かにガラス瓶は、プラスチック容器に比べれば「重いし、割れるし、処分も少し手間」かもしれません。
それでも、私たちが保存性の良さ以外にも「瓶」を選び続けるのには理由があります。
それは、一瓶のジャムを通して信州の豊かな自然を守り、次の世代へ繋いでいきたいという、ジャム屋としての小さくて大きなこだわりです。
目次
創業理念「もったいない」から始まる環境への取り組み
信州ワタナベは、信州の地で「規格外となってしまった果物や野菜を、美味しく食卓に届けたい」という想いから始まりました。
素材を無駄にしない「もったいないを、おいしいに。」という循環の考え方は、製品の中身だけでなく、それをお包みする容器にも貫かれています。
この「資源を大切にする姿勢」は、再利用が可能なガラス瓶の特性と深く共鳴しています。
一度きりの使い捨てではなく、資源として何度も生まれ変わることができるガラス瓶を選ぶことは、私たちのものづくりの根幹にあります。
こうした取り組みを通して、私たちはSDGs(持続可能な開発目標)の達成にも貢献したいと考えています。
データで見るガラス瓶のリサイクル性能
日本のガラス瓶リサイクルは、独自の回収システムにより世界でも高い水準を維持しています。
最新のデータでは、国内のガラス瓶リサイクル率は約77.2%。回収された瓶は「カレット(砕いたガラス)」となり、驚くほど高い確率でまた新しい瓶の原料へと還元されているんですよ。
100%天然由来。土から生まれ、土に還る素材
ガラスの原料は、砂(けい砂)、ソーダ灰、石灰といった天然素材のみ。プラスチックのように海洋汚染の原因となる物質を出す心配がなく、環境負荷が極めて低いのが特徴です。
まさに「土から生まれ、また土に還る」ような、自然に近い存在なんです。
保存料不使用の品質を守る「バリア性」
信州ワタナベでは、素材本来の風味を活かすため保存料・香料・着色料を使用しない製造を基本としています。
ガラス瓶は酸素を一切通さない高い「遮断性」を持っています。添加物に頼ることなく、旬の美味しさをギュッと閉じ込め、安全に守り抜くことができるのは、やはり「瓶」だからこそなんです。
容器別リサイクル・環境特性の比較
製品の鮮度保持と環境への影響を考慮して、一般的な容器と比較してみました。
| 特性 | ガラス瓶 | プラスチック容器 |
|---|---|---|
| 国内リサイクル率 | 約77.2%(高水準) | 約25%程度(単純再生) |
| 原料 | 天然素材(砂・石灰等) | 石油由来 |
| 品質保持力(酸素遮断) | 極めて高い | 透過しやすい |
| 水平リサイクル | 何度でも可能 | 回数に制限あり |
一瓶から広がるサステナブルな未来
信州ワタナベのジャムやジュースをお選びいただくこと。それは、信州の農産物を守り、資源を活用する「循環」に参加することでもあります。
「美味しく食べて、資源を繋ぐ。」
これからも私たちは、信州の恵みをありのままに瓶に詰め、環境と共に歩むものづくりを続けてまいります。






